帝王切開で夫の育休は必要?4人目で初めて取ったわが家のリアルと、手取りが減りにくい給付金のしくみ

帝王切開で夫の育休は必要?4人目で初めて取ったわが家のリアルと手取りが減りにくい給付金のしくみ
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こんにちは。なおママです❗️

わたしは4回の帝王切開を経験し、4人の子どもを育てている専業主婦です。

「帝王切開なのに、夫の育休って本当にいるのかな?」
そんなふうに迷っていませんか。「まわりは取ってないみたいだし」「言い出したら職場に迷惑かも」。その気持ち、すごく分かります。

わが家の4回は、じつは3パターンに分かれます。
1回目と2回目は里帰り。3回目は夫が有休で、短いあいだだけ休みました。そして4人目で、初めて育休を取ったんです。

今日は、その3つで産後の生活がどう変わったのかを、お話しします❗️
お金のこと(給付金と社会保険料の免除)も、夫が調べたことを全部書きますね。
じつは、手取りはそこまで減りません。

この記事について

この記事は、帝王切開を4回経験したわたし個人の体験談・感想です。医療情報ではありません。
また、育児休業給付金などの制度は改正されることがあり、お勤め先や加入している保険によっても扱いが変わります。正確な条件や金額は、必ず勤務先の担当部署やハローワークにご確認ください。

この記事でわかること
  • 帝王切開のとき、夫の育休が「あったほうがいい」と思う理由
  • 里帰り/夫の有休/夫の育休で、産後の生活がどう変わったか(比較表つき)
  • わが家の育休の取り方(14日を2回、合計28日)
  • 育休中に夫が実際にやっていたこと(1日のスケジュール)
  • 育児休業給付金のしくみ(お給料の80%になる2025年からの上乗せ制度)
  • 社会保険料が引かれなくなる条件と、知らないと損する落とし穴
  • 手取りがあまり減らない理由と、月によってはプラスになるしくみ
  • 「産後パパ育休」と「育休」の違いと、わが家がどちらを使ったか
  • 育休があっても、大変だったこと
  • よくある質問(専業主婦でも対象? 社会保険料は自動で引かれなくなる? など)
目次

結論:帝王切開なら、夫の育休は短くてもあったほうがいい

先に結論からお伝えします。
帝王切開なら、夫の育休は短くてもあったほうがいいです。

とくに、わが家の4人目のように里帰りができないなら、なおさらです。
4人目のときは上の子たちが幼稚園と学校に通っていて、頼れるのは夫の育休しかありませんでした。

1人目と2人目のときは実家に帰れました。3人目のときは、夫の有休が少しだけ。
同じ帝王切開でも、この違いで産後の生活はまるで変わります。

わが家の帝王切開4回は3パターン。1〜2回目は里帰り、3回目は夫が有休、4回目は夫が育休(14日×2回・合計28日)
なおママ

やっぱり、人を頼ることが出産後は一番大事だと思います!

わが家が4人目で初めて育休を取った理由

1〜3人目のときは取らなかった育休を、なぜ4人目で取ったのか。
そのいきさつと、実際の取り方をお話しします。

1〜3人目のときは、なぜ取らなかったのか

上の2人のときは、まだ男性が育休を取るような雰囲気ではありませんでした。
少なくとも夫の職場ではそんな感じで、育休は一切、選択肢に入っていなかったんです。

3番目のときは、理由が違います。
育休のお金のことを、わたしたちがまったく知らなかったんです。

どこか本気で調べないまま、夫の有休だけで乗り越えていました。

なおママ

知らなかっただけで、選択肢がひとつ消えていたんですよね。もったいないことをしました😅

言い出したのは、夫のほうでした

育休の話を最初に出したのは、夫からでした。

ただ、4人目の出産で、しかも3番目とは年子。
わたしのなかにも「今回はさすがに育休が必要かも」という気持ちは、自然とありました。男性の育休も、社会的に認められつつありますもんね。

職場の反応は、当時いた部署では意外とすんなりだったようです。
ただ、係や仕事の内容によって、取りやすさや気を遣う相手は変わるみたいです。

4人目で「取ろう」と決めた理由

決め手は、2つありました。

ひとつは、3番目との年子で、しかも帝王切開だと決まっていたこと。
わたしの体の負担と赤ちゃんの状況を考えると、絶対に夫の手を借りる必要がありました。だから、育休は自然と視野に入りました。

もうひとつは、お金のことを真剣に調べたことです。
調べてみたら、上手に取れば心配はいらない。むしろみんなが活用すべき制度だと分かったんです。

わが家の育休の取り方:14日を2回、合計28日

夫が取った育休は、合計28日間。
ただし、一度にまとめてではありません。14日間を2回に分けて取りました。

始まったのは、帝王切開の手術から8日後。ちょうど退院した日からです。

入院しているあいだは、赤ちゃんもわたしも病院で見てもらえます。
大変なのは、帰ってきてからなんですよね。

分けた理由は、夫の仕事の都合、社会保険料の免除、そして無給になる期間。
この3つを総合的に考えた結果でした。

まず前提として、育休は取った日数だけ、お給料が無給になります。
そのぶんを給付金がカバーしてくれる、というしくみですね。

それともうひとつ、調べていくなかでボーナスのことが分かりました。

子どもが生まれてから8週間を境に、その前後で1か月を超える育休を取ると、ボーナスが8割程度に減るということでした。
※これは勤務先の制度によって変わります。必ず担当の方に確認してくださいね。

なのでわが家は、出生後8週間のうちに、1か月以内の育休と決めました。
(8週間を過ぎてから、もう1か月取ることも検討はしました)

そのうえで、1か月以内の育休で社会保険料を2か月分免除にするには——
14日の育休を、2つの月に分けて取るしかありません。

わが家の育休の取り方。1回目の月に育休14日、約2週間あけて翌月に育休14日。合計28日で社会保険料は2か月分とも免除

くわしいルールは後半のお金の章で書きますが、続けて取ると、ひとつの育休と見なされて1か月分しか免除にならないんです。

では、月末から次の月末まで続けて取ればどうか。
たとえば◯月30日から翌月31日まで。これなら両方の月に月末が入るので、たしかに2か月分の免除にはなります。

ただ、これだと1か月をきっちり1日超えてしまう。
さきほどのボーナスの話で、減額の対象になってしまうんです。

もうひとつの理由:手当金がもらえるのは28日まで

理由は、もうひとつあります。
育児休業支援手当金の対象になるのは、28日までと決まっていることです。

この28日のなかで取るぶんには、給付金と手当金、それに社会保険料の免除が重なります。
夫の計算では、普通に働いていたときより手取りが多くなるはずでした。

でも、28日を超えて29日、30日と取ると、その超えたぶんは無給になります。
つまり、そこから先は取れば取るほど手取りが減っていくんです。

そこで、わが家が実際にやったこと

STEP
1回目:14日間の育休を取る

その月は社会保険料が引かれず、給付金と手当金も出ます。
月の残りの日はいつもどおり働いて、その日数分のお給料をもらいます。

STEP
2週間ほど、あいだを空ける

2回の育休がつながらないようにするためです。
わが家は、ちょうど職場の異動の時期と重なったので、そのあいだは復帰しました。

STEP
翌月に、2回目の14日間を取る

月を変えて、もう一度同じことをします。
これで2か月分とも、社会保険料が引かれなくなります。

結果、社会保険料は2か月分とも免除になりました。

出生後8週間を過ぎたあと、制度のうえではもう2回、育休を取れるようです。
そこは夫の職場や家庭の状況を見ながら決めていこうと思っています。

※空ける日数や取り方は、勤務先や家庭の事情で変わります。「月を分ける」というところだけ押さえて、あとはご家庭の都合で決めるのがいいと思います。

【比較】里帰り・夫の有休・夫の育休。産後の生活はこう変わりました

この記事で、いちばんお伝えしたいのがここです。
同じ帝王切開でも、誰が家にいるかで、退院後の生活はまるで別物でした。

スクロールできます
場面1〜2回目(里帰り)3回目(夫が有休)4回目(夫が育休)
退院した日母と一緒に病院を出て、そのまま実家へ帰りました夫と一緒に退院手続きをして帰宅。実家の母が作り置きしてくれたおかずを、夫が温めてくれました夫と一緒に自宅へ。久しぶりの家で、ゆっくりした時間を過ごしました
上の子の送り迎え—夫が休んでいるあいだは夫が担当。義父が朝を手伝ってくれた日も。ただ有休が終わると、産後1か月も経たないうちに、わたしが送り迎えする日もありました夫が担当。実家の母も最初のうちは泊まりに来てくれました
夜中の授乳母が一緒に夜中起きてくれましたほとんどわたし。夫が気づいて起きたときは、ゲップをお願いしていました夫にはあえて起きてもらわず、そのぶん日中に見てもらいました
ごはんの支度実家の母が作ってくれました夫ができる範囲で作ったり、お惣菜に頼ったり。実家におかずだけ頼むことも同じく。ただし片付けは毎回、必ず夫
お風呂わたしが沐浴して、実家の父か母が湯上りを受け取り、保湿と着替えをしてくれましたそれでも夫がやってくれていました。3回目と4回目が近かったからか、沐浴の仕方もまだ覚えていたようです(笑)沐浴から着替え、保湿まで全部、夫
自分の体の回復実家にかなり甘えられたので、まだましだったかもしれません—自宅なので、わたしも何もしないわけにはいきませんでした
気持ちの余裕夫と別生活。他愛もない話をしたいときに、好きなタイミングで話せませんでした—赤ちゃんのために取った休みなので、「できることはやろう」という気持ちが見えました

夜中は、あえて夫を起こしませんでした

意外に思われるかもしれませんが、育休中も夜中の授乳は夫を起こしませんでした。

そのかわり、わたしが夜に眠れなかったぶん、日中に起きて子どもを見てもらう。
そうしないと、二人とも日中もたないと思ったからです。

ごはんより、変わったのは「片付け」でした

ごはんの支度は、育休のあるなしであまり変わりませんでした。
産後すぐは、夫ができる範囲で作ったり、お惣菜に頼ったり。実家におかずだけ作ってもらうこともありました。

はっきり変わったのは、片付けのほうです。
料理が得意ではない夫でも、片付けは毎回、必ずやってくれました。

それと、3回目と4回目の出産のときは、食洗機にもずいぶん助けられたんです。

お風呂だけでも、負担はかなり減ります

育休がなかったころは、わたしが沐浴をして、実家の父か母が湯上りを受け取ってくれていました。

しゃがむと、傷は痛みます。でも、そこは我慢という感じでした。

育休のときは、沐浴から着替え、保湿まで全部、夫がやってくれました。
しかも、上にはまだ3人。その子たちも、まだ自分だけではお風呂に入れません。

お風呂だけでも、育休中は負担がぐっと減りました。

育休がなかったころ、いちばんきつかったこと

送り迎えです。

3回目のとき、夫は有休を取ってくれて、休みのあいだは送り迎えをしてくれました。
近くに住む義父が、朝の送迎を手伝ってくれた日もあります。

でも、有休は1か月まるまるあるわけではありません。
産後1か月も経たないうちに、わたしが送り迎えをしなければならない日がありました。

夜中はろくに眠れていないのに、朝はいつもどおり起きなければならない。本当にきつかったです。
今思えば、かなり無理をしていたのだと思います。

なおママ

有休だと、どうしても「休んでいるあいだだけ」の助けになってしまうんですよね。育休との違いは、ここがいちばん大きかったです😢

正直に言うと、体の回復に差があったかは分かりません

ここは、はっきり書いておきます。

育休があったから体の回復が早かったのか——それはわたしにも分かりません。
1人目のときと4人目のときでは、わたしの年齢も体力も違いますから。

それに、自宅で夫が育休を取ってくれているとはいえ、わたしがまったく何もしないで過ごせるわけでもありませんでした。

むしろ体の回復だけで言えば、実家に甘えられた1〜2回目のほうが、まだましだったかもしれません。

ただ、日中に夫が4人目だけでなく上の子たちとも遊んでくれる時間があったことは、本当にありがたかったです。

里帰りにはない、育休のいいところ

里帰りは、体はラクです。でも、夫とは別々の生活になります。

他愛もない話をしたいときに、好きなタイミングで話せない。
これが、地味にさみしいんですよね。

4人目のときは、夫が家にいました。
赤ちゃんのために取った休みなので、「できることはやろう」という気持ちが見えたんです。

さすがに、これで何もやらなかったら、なんのための休みか分かりませんもんね😅

育休中、夫が実際にやっていたこと【1日のスケジュール】

「育休を取ってもらっても、何をしてもらえばいいの?」
そう思う方も多いと思うので、わが家の1日を時間割にしてみました。

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時刻夫がやっていたことわたしがやっていたこと
6時過ぎ起きて、上の子たちの朝ごはんを用意。自分の朝ごはんも済ませるまだ寝ています
7時ごろ2人の歯みがきと着替えをさせる起きて、出かける前の上の子2人の髪を結ぶ
7時15分ごろ小学生の上の子を送り出す朝ごはんを軽く。授乳をしながら、ゆっくり
7時半ごろ3番目が起きてきたら、おむつ替えと着替え—
8時半2番目を幼稚園へ送っていく—
午前中朝ごはんの食器を片付けて、洗濯。時間があれば少し散歩に出ることも1か月ほどは外に出ないので、下の子とベッドやリビングで過ごす
お昼3番目のごはんを用意(わたしが用意する日も多かったです)同じく家で。3番目が泣いたら、そっちと遊ぶ
14時〜15時ごろベビーバスにお湯をためて、赤ちゃんの沐浴沐浴のあと、授乳
夕方18時ごろ、上の子3人をお風呂に入れる家で過ごす。3番目と遊んでいることも
夜夜ごはんの配膳と、食器の片付け夜ごはんは実家の母が主導。わたしも少し手伝う
寝かしつけ—ほとんどわたし。赤ちゃん2人を同時に寝かしつけ
夜中—おおむね3時間ごとの授乳

夫がやっていたのは、朝の支度と送り迎え、片付けと洗濯、そして沐浴。
わたしがやっていたのは、授乳と寝かしつけでした。

ひとつだけ、小さな工夫を。
朝ごはんのとき、夫が飲んでいたプロテインを作ってもらって飲んでいました。タンパク質を補給しようと思って😊

夜ごはんは、なるべくみんなで食べるようにしていました。

4番目が食事中に泣いたときは、わたしが授乳で落ち着かせて、先にみんなに食べてもらう。
夫が食べ終わったら、交代してもらう。この形に落ち着きました。

ちなみに夫は、「食洗機がとても助かった」と言っていました。
夜ごはんの片付けまで担当していたので、なおさらだと思います😊

頼んでよかったこと

いちばん頼ったのは、沐浴でした。

着替えの準備から、ベビーバスのお湯張り、保湿、洋服を着せるところまで。
全部の工程をやってもらっていました。

帝王切開のあとは、寝不足で体力も落ちています。術後の痛みも、まだまったく癒えていない時期です。
その時期に、しゃがんでの沐浴や片付けをやってもらえるのは、本当に助かりました。

1〜3番目のときとは違って、4番目のときは「自分も育休を取っている」という自覚があったのかなぁ、と思います。

なおママ

しゃがむと傷が痛むのはもちろん、腕を伸ばして赤ちゃんを支えていると、自然とお腹に力が入るんです。これが本当にキツくて😢

正直、頼まないほうが早かったこと(笑)

洗濯をたたむのと、上の子たちの身支度は、慣れているわたしのほうが断然早かったです。

夫には、頼めたもんじゃありませんでした(笑)

なおママ

なんでも頼めばいい、ってわけじゃないんですよね。得意なところをお願いするのが、結局いちばん早いです😅

男性の育休のお金|給付金はいくら?手取りはどれくらい減る?

育休をためらういちばんの理由は、やっぱりお金だと思います。
わが家も、ここは夫がとことん調べました。先に結論からお伝えすると——制度を知っていれば、手取りはそこまで減りません。

お金の話、先に結論だけ
  • 給付金で、ざっくりお給料の67%(育休を始めて180日目まで)
  • 2025年4月に始まった上乗せで、条件を満たせば合計80%
  • しかも給付金は非課税。さらに社会保険料も引かれなくなる(※自分での申請が必要)
  • だから手取りで見ると、思ったほど減らない。月によってはプラスになることも

① 育児休業給付金:ざっくりお給料の67%(180日目まで)

会社員なら「育児休業給付金」、公務員なら「育児休業手当金」。
名前は違いますが、支給される割合はほぼ同じと考えて大丈夫です。

正確に言うと、67%の計算のもとになるのは「お給料そのもの」ではありません。
会社員は休業開始前賃金日額、公務員は標準報酬日額という数字が使われます。

むずかしい言葉ですが、ざっくり「お給料の67%」と思っておけば大丈夫です。

ただし、育休を始めて180日を過ぎると50%に下がります。
男性の育休は数週間から数か月のことが多いので、多くの場合は67%のほうだと思います。

② 2025年4月から始まった上乗せで、合計80%に

ここが、いま育休を取る人にとっていちばん大きいところです。

2025年4月から「出生後休業支援給付金」(公務員は「育児休業支援手当金」)という上乗せの制度が始まりました。
さきほどの67%に13%が上乗せされて、合計でお給料の80%になります。

上乗せをもらうための主な条件
  • パパとママが、子どもが生まれてから8週間以内に(ママは産休が終わってから8週間以内に)、それぞれ14日以上の育休を取ること
  • 対象になるのは、出生後56日以内に取っている育休の期間
  • 支給されるのは最大28日分

ここで、ひとつ注意です。
「最大28日分」と書かれていても、土日を除いた勤務日で数えるしくみだと、実際の上限は20日分になります。わが家がそうでした。

※数え方は勤務先の制度によって変わります。「28日分もらえる」と思っていると、あとで金額が合わなくて驚くかもしれません。先に確認しておくと安心です。

それと、「それぞれ14日以上」と聞くと、共働きじゃないと無理なのかな、と思いますよね。
でも、わたしのような専業主婦の家庭でも対象になります。

配偶者が雇用保険に入っていないなど、そもそも育休を取れない事情がある場合は、配偶者の育休は条件から外れるとされています。
ここを知らずに「うちは共働きじゃないから関係ない」とあきらめてしまうのは、もったいないです。

なおママ

共働きじゃないとダメなんだと思っていませんか? わが家は専業主婦ですが、ちゃんと対象でしたよ😊

③ 社会保険料が免除になる(知らないと損するところ)

給付金だけではありません。
育休の期間中は、毎月のお給料から引かれている社会保険料(公務員は共済掛金)が、引かれなくなります。

本来なら勝手に天引きされているはずのぶんが、そのまま手元に残るということです。
ただし、自分で申請しないと、いつもどおり引かれます。ここは後半でくわしく書きますね。

ルールは、大きく3つあります。

ルール内容
月末ルール育休の期間に月末が入っている月は、休んだ日数に関係なく、その月の社会保険料が免除になります
14日ルール月末をまたがない短い育休(同じ月のなかで始めて終える場合)は、14日以上休むとその月の社会保険料が免除になります
賞与(ボーナス)のルールボーナスが出る月の社会保険料は、その月末を含む1か月を超えて育休を取らないと免除になりません

ただしボーナスについては、注意も必要です。
1か月を超えて育休を取ると、社会保険料は免除になっても、ボーナスそのものが減ることがあります。取る前に、勤務先の担当の方に確認しておいてくださいね。

落とし穴:月をまたぐと「14日ルール」は使えない

ここが、夫がいちばん「知っておいてよかった」と言っていたところです。

たとえば1月30日から2月20日まで育休を取ったとします。
月末も入っているし、2月も14日以上休んでいる。これで1月分と2月分、両方免除になりそうに見えますよね。

でも実際は、1月分しか免除になりません。
14日ルールは「同じ月のなかで育休が始まって終わる」ことが条件なので、月をまたいだ時点で、ただの月末ルールになってしまうんです。

続けて1月30日〜2月20日に取ると免除は1月分だけ。月を分けて14日ずつ2回に分けると1月分と2月分が免除
2か月分を免除にするには
  • 月を分けて、2回に分けて取る
  • それぞれの月で14日以上休む(または月末をまたぐ)
  • 2回がつながらないように、あいだを空ける

つなげて取ってしまうと、ひとつの育休と見なされてしまうからです。
わが家が実際にどう組んだかは、記事の前半(「わが家の育休の取り方」)に書いたとおりです。

※ここは勤務先の制度や手続きによって扱いが変わることがあります。実際に取る前に、必ず勤務先の担当部署に確認してくださいね。

結局、手取りはどう変わる?月によってはプラスになることも

給付金でお給料の80%。しかもこの給付金は非課税で、所得税がかかりません。

ふだんのお給料からは、所得税と社会保険料が引かれていますよね。
育休中は、その両方がなくなるということです。

額面は80%でも手取りはあまり減らない理由のイメージ図。給付金は非課税で社会保険料もかからないため、手取りで比べるとふだんとあまり変わらない
額面80%なのに、手取りがあまり減らない理由
  • 給付金は非課税。所得税がかからない
  • 育休中は社会保険料(共済掛金)が引かれなくなる
  • ふだんの手取りは、この2つが引かれたあとの金額
  • だから「額面の80%」とふだんの手取りを比べると、差はぐっと小さくなる

さらに、さきほどの月末ルールと14日ルールがうまく重なって2か月分の社会保険料が免除になれば、ふだんの手取りを上回る月が出ることもあります。

「収入が激減する」と思って育休をあきらめるのは、本当にもったいないです。

ひとつだけ、注意

住民税だけは、育休中も納めることになります。
住民税は前の年の所得をもとに計算されるので、育休で収入が減っても、その年の分は払う必要があるとされています。

給付金は非課税なので、翌年の住民税には響きません。
ただ、育休中に納税の通知が届いて驚く、ということもあるようです。先に知っておくと安心です。

※制度の内容は、厚生労働省の資料をもとに2026年9月時点でまとめたものです。制度は改正されることがあり、勤務先によっても扱いが違います。最新の条件は必ず勤務先・ハローワークでご確認ください。

わが家の場合、実際はどうだったか

給付金の額は、その人の標準報酬日額などによって変わります。
気になる方は、厚生労働省の育児休業給付金のかんたん試算ツールで計算してみてください。給料明細を見ながらだと分かりやすいです。

そのうえで、わが家の場合です。

もらえた・免除されたもの金額
給付金(28日の育休・2か月分)約350,000円
お給料から引かれるはずだった社会保険料(1か月84,000円 × 2か月)168,000円

これとは別に、育休以外で働いた日数分のお給料(有休を取った日も含みます)ももらっています。

※給付金の額も、免除になる社会保険料の額も、そのときの収入によって人それぞれです。わが家の数字は、あくまで「こういう感じ」という参考として見てくださいね。ご自分の場合は、さきほどの試算ツールや給与明細で確かめてみてください。

つまり、いつもの手取りより、少しプラスになっていたかもしれません。
そのうえで、家族や赤ちゃんとの時間が取れていたわけです。

振り込まれるまでにかかった時間

給付金が振り込まれるまでは、育休を取ってから1か月ほどのズレがありました。

なので、カードの支払いや毎月の固定費は、先に準備しておくと安心です。
入ってくるのが遅れるぶん、その月は自分たちで回すことになります。

申請の手続きは誰がやった?

全部、夫がやってくれました。

役所に出す書類も、各種の手続きも、育休を取っている夫が引き受けてくれたんです。
おかげでわたしは、出産と育児に集中できました。ここは本当に感謝しています。

なおママ

産後に子どもを連れて役所に行って、手続きをして…というのは、やっぱりきついんです。車の運転もまだ怖いですしね😢 ここを全部代わってもらえたのは、本当に大きかったです

社会保険料は、自分で申請しないと「ふつうに引かれます」

ここは、わが家で実際にあったことです。

1回目の育休のときは、給料の手続きが間に合わなかったのか、給料明細から社会保険料がいつもどおり引かれていました。
そのぶんは、あとから還付されました。

2回目は、1回目の申請のときに、2回目のぶんもまとめて申請していました。
なので、その月の給料からは最初から引かれませんでした。

つまり、これは自動ではないんです。

あとから聞いた話ですが、夫の同僚で育休を取った方は、どうやら免除されていなかったようです。
同じ職場で同じように育休を取っても、知っているかどうかで差がついてしまうんですね。

知っている人は得、知らないと損

社会保険料が引かれなくなるのは、自分で書類を出して申請したときです。
親切な経理の担当さんなら、教えてくれるかもしれません。でも自分から動かなければ、いつもどおり引かれてしまいます。

  • 育休を取ると決めたら、社会保険料の免除の申請について勤務先に確認する
  • 2回に分けて取るなら、1回目の申請のときに2回目のぶんもまとめて出しておく
  • 育休中の給料明細で、社会保険料が引かれていないか見ておく(引かれていたら、還付されるか確認を)

この記事を読んでくださったあなたも、ご自身の勤務先で、申請の手続きを必ず確認してみてください。

「産後パパ育休」と「育休」は何が違う?わが家はどう使った?

男性の育休には、実は2つの種類があります。
名前が似ていてややこしいので、違いを表にしました。

2つの違いをざっくり表で

スクロールできます
産後パパ育休(出生時育児休業)育児休業
いつ取れる子どもが生まれてから8週間以内原則、子どもが1歳になるまで
どのくらい取れる通算4週間(28日)まで上の期間のなかで
分けて取れる?2回まで(1回目の申し出のときに、まとめて申し出る)2回まで
いつまでに申し出る?原則2週間前まで原則1か月前まで
休んでいる間に働ける?労使協定があれば、一定の範囲で働ける働けない

大きな違いは、産後パパ育休は「1歳までの育休」とは別枠だということ。
つまり、産後パパ育休を4週間使っても、そのあとに育児休業を取ることもできます。

※厚生労働省の資料をもとに2026年9月時点でまとめています。保育園に入れないなどの事情があれば、育児休業は最長2歳まで延長できるとされています。詳しい条件は勤務先・ハローワークでご確認ください。

帝王切開のときは、産後パパ育休の期間がちょうど重なる

帝王切開は手術なので、産後の体は本当に思うように動きません。
そして退院してからが、本当の意味での始まりです。

産後パパ育休が対象にしている「生まれてから8週間以内」は、そのいちばんしんどい時期とぴったり重なります。
さきほどの上乗せ給付金(+13%)も、この8週間以内が条件でした。

わが家が選んだのはどちらか

わが家の取り方は、14日を2回で、合計28日。
表と見比べると、ちょうど「8週間以内に28日まで、2回に分けて」の枠にぴったり収まっています。

取り方を決めたのは、ボーナスが減らないことと、手当金がもらえる28日に収めること。
この2つを満たそうとしたら、自然とこの形になりました。

※制度の呼び方や細かい条件は、勤務先によって違います。取る前に必ず担当の方に確認してくださいね。

なおママ

「何日取るか」だけじゃなく、「どう取るか」も大事なんですよね😊

夫に育休を取ってもらうために、妻がやっておくといいこと

ここからは、これから夫と育休の話をするあなたに向けて、わが家の経験から「やっておくといいこと」を書きます。

いつ、どう切り出すか

わが家で育休の話が出はじめたのは、4番目を出産すると決めて安定期に入ったころでした。

3番目との年子で、しかも上の子の学校と幼稚園の送り迎えまである。
わたし1人では、どう考えても難しかったんです。

そこに、夫が制度のことを事細かに調べてくれました。
給付金、社会保険料の免除。金銭的な負担がないことが分かって、夫婦で育休の話が徐々に出てくるようになりました。

育休の話を切り出すなら、先にお金のしくみを知っておくと、話しやすくなると思います。
「収入が減るから無理」という壁が、いちばん大きいと思うので。

「何をしてほしいか」を先に決めておく

わが家の役割は、こんなふうに分かれていました。

沐浴とお風呂は夫。片付けも夫。夜中の授乳と寝かしつけはわたしで、そのぶん日中は夫。
育休に入る前に、何をお願いしたいかを書き出しておくと、お互いに動きやすいと思います。

帝王切開だからこそ、先に伝えておきたいこと

ここは、1番目のときからずっと夫に話してきたことです。

  • お腹に力が入りづらい(腹筋も切っているせいなのかは、分かりませんが)
  • 重いものが持てない
  • 腹筋運動のように、体を起き上がらせることができない
  • お腹に物理的に当たると痛い
  • 洋服のお腹まわりの締めつけにも気をつかう

見た目では分からないことばかりなので、言葉にして伝えないと通じません。
「手伝って」とお願いするより、「これができない」と具体的に伝えるほうが、相手も動きやすいと思います。

なおママ

「迷惑をかけちゃう」と思わなくて大丈夫です。できないことは、できないって伝えていいんですよ😊

正直に言うと、育休があっても大変だったことはあります

夫が育休を取っても、変わらなかったことがあります。

ひとつは、寝かしつけ。ほとんどわたしがやっていました。
3番目がまだ1歳になったばかりだったので、赤ちゃん2人を同時に寝かしつけていたことになります。

それに、4番目はおおむね3時間ごとの授乳。
結局、睡眠不足は変わりませんでした。

もうひとつは、子どもたちが「ママ、ママ」となる瞬間があること。
いくら夫が家にいても、そこだけは代わってもらえません。ゆっくりできる時間が少ない日もありました。

なおママ

育休があれば全部ラクになる、というわけじゃないんですよね。それでも、あるとないでは全然違いました😊

それと、これも書いておきます——夫にイラッとすることもありました。

毎日家にいて、育児もやってくれている。
それなのに、それ以上の完璧を期待してしまって、ちょっとでもゆっくりしている夫を見るとイラッとしてしまうんです。

わたしが夜中に眠れていなかったせいもあったと思います。

逆に、見直したところ

今まで、赤ちゃんの育児にはあまり無頓着な場面も多かった夫です。
それが育休を通じて、少しは真剣に育児と向き合ってくれた。そこは感謝しています。

夫は育休のあいだ、赤ちゃんの成長を見ながらも、上の子と過ごす時間も大事にしていたと思います。

それに、短い期間でしたが仕事と完全に離れられていたので、気持ちの面でもよかったのかなと思います。

なおママ

イラッとすることもあったけど、あのとき夫がいてくれて本当に助かりました😊

よくある質問(わが家の場合)

専業主婦の家庭でも、2025年からの上乗せ(+13%)の対象になりますか?

対象になります。配偶者が雇用保険に入っていないなど、育休を取れない事情がある場合は、配偶者の育休は条件から外れるとされています。わが家も専業主婦ですが、対象でした。

育休を取れば、社会保険料は自動で引かれなくなりますか?

自動ではありません。自分で書類を出して申請する必要があります。わが家も1回目は手続きが間に合わず、いったん引かれて、あとから還付されました。

給付金は、いつ振り込まれますか?

わが家の場合は、育休を取ってから1か月ほどのズレがありました。そのあいだのカードの支払いや固定費は、先に準備しておくと安心です。

夫の有休で乗り切るのでは、だめですか?

わが家の3回目は有休でしたが、1か月まるまるは休めず、産後1か月も経たないうちに、わたしが送り迎えをする日がありました。戻れるなら、短くても育休を取ってもらいたいと思っています。

まとめ:帝王切開の産後に必要なのは、「頼れる先」がひとつあること

わが家の4回は、里帰りが2回、夫の有休が1回、夫の育休が1回。
比べてみて分かったのは、産後に頼れる先があるかどうかで、生活がまるで変わるということでした。

帝王切開は手術です。
退院した日から、いつもどおりに動けるわけではありません。

もし1〜3人目のときに戻れるなら——
短くてもいいから、育休は絶対に取ってもらいます。

最後まで読んでくださって、ありがとうございます。
夫の育休を迷っている方の、判断の材料になれたら嬉しいです。ひとりじゃないよ☺️

なおママ

お金のことを知らないまま、選択肢を消してしまうのはもったいないです。まずは調べてみてくださいね😊

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帝王切開のお金のことや、産後の1日の回し方も、体験談でまとめています😊

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この記事を書いた人

4人の子どもを育てるママです。
これまでに帝王切開を4回経験しました。

はじめて帝王切開が決まったときは、
「手術ってどんな感じ?」「痛みはどれくらい?」
と不安でいっぱいでした。

実際に経験してみると、
ネットの情報だけでは分からないことや、
「これを知っておきたかった」と思うことがたくさんありました。

このブログでは、
妊娠・帝王切開・出産・4人育児のリアルな体験をもとに、
同じように悩んでいるママの参考になる情報を発信しています。

あのとき不安だった自分に
「大丈夫だよ」と伝えるような気持ちで書いています。

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